2019-12-06 2019年の東京都の最低賃金で住むにはどこがいい?地域別の平均家賃は倍近い差が。 働き方 収入 地域格差 家賃 最低賃金が10月に見直され、東京都は1013円となった。 これまで3つほどの比較記事を書いたが、東京都内でも市区町村によって平均家賃に大きな差がある。実際にどの地域が生活に向いているのか検証してみた。 東京都内の市区町村別平均家賃 東京都内の平均家賃格差は倍以上 郊外に住み都心でバイトという選択も? 私自身は当時移動時間が苦痛に 東京都内の市区町村別平均家賃 東京都は東西に横長の形をしており、東側に23区が集中している。東側は東京都下として多くの市区町村が存在する。 23区で単身向けの物件が多いのは、人気の東急線が走る世田谷区だ。前回の検証では世田谷区を東京の平均家賃として利用したことで、全国で最も家賃負担が大きいという結果になり、家賃比で50%を超えた。 実際は都心で働く人も郊外に居住することも多い。そこで市区町村別の平均家賃を確認してみた。 都心の港区・中央区・千代田区・新宿区・渋谷区は10万円を超える平均家賃で、とても最低賃金で住めるエリアではない。 武蔵野市は住みたい街ランキング上位の常連の吉祥寺駅があり、23区以外では家賃が高騰しやすい。23区では最も平均家賃の低い葛飾区でも6.6万円で、全国的に見ても高い。しかし、都心から電車で30分ほど離れたあたりから平均家賃が5万円台の地域もある。 東京都内の平均家賃格差は倍以上 平均家賃4万円から7万円台のいくつかの地域で、最低賃金から平均家賃を引いた生活費の残りを計算してみた。 平均家賃が5万円台に入ると、生活費として10万円以上は残り、家賃の負担比率も30%台になり少し現実味があるように思える数値だ。 郊外に住み都心でバイトという選択も? 安い平均家賃の郊外に住み、時給の高い都心で働くという選択は理論上効率的だ。 実際に25年以上前に、都心にある学校から電車で30分ほどの郊外に住み、学校周辺で飲食のアルバイトをしていた。郊外の近所よりも100円以上時給は良かったが、往復で1時間の移動を考えると微妙な感覚だった。 学校の通学が前提だったが、バイトのために移動に時間をかけるくらいなら近所で1時間多く働く選択もある。 求人サイトで確認すると、コンビニのスタッフでは、新宿近辺では1200円の時給も目にするが、町田や八王子などの郊外でh最低賃金の1013円付近が目立つ。 200円違うと同じ8時間で1600円の差になるので、選択の余地はある。 私自身は当時移動時間が苦痛に 25年以上前なので、あまり参考にならないが、当時電車で30分ほどの郊外で6万円のアパートに住み、都心でバイトをして、ほぼ毎日23時頃まで働いていた。1年ほど続けたが、満員電車や勤務後の移動の負担も苦痛になり、都心の6.7万円の物件へ引っ越しをした。 金額差だけではなく、体力や移動の負担も考えた上で判断が必要だろう。