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最低賃金はいくらが妥当か?政府目標や世界との差は?

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最低賃金の地域格差について記事を書いたが、実際に月収ではどの程度になり、生活に余裕が持てる最低賃金はいくらなのか考えてみた。

最低賃金は160時間の月収相当でいくらか?

最低賃金は最高の東京で1013円、東北・九州など地方の最低が790円だ。1日8時間20日間働いたと想定し、月収相当でいくらになるのか試算してみた。

時給1013円⇒約16.2万円/月
※東京都の最低賃金

時給926円⇒約14.8万円/月
※埼玉県・愛知県の最低賃金

時給871円⇒約13.9万円/月
※広島県の最低賃金

時給830円⇒約13.2万円/月
※新潟県・和歌山県の最低賃金

時給790円⇒約12.6万円/月
※青森・鳥取・高知・大分・沖縄ほか15の最低賃金

 最低ランクの700円台では、160時間頑張っても13万に届かないのか。。これは厳しい。

 

 

最低賃金はいくらが妥当?

この15年ほどで大きく上昇しているが、実際にどこまで上げるのが妥当なのだろうか?現状1000円を初めて超えたが50円単位での月収想定を試算してみる。

時給1050円⇒約16.8万円/月
時給1100円⇒約17.6万円/月
時給1150円⇒約18.4万円/月
時給1200円⇒約19.2万円/月
時給1250円⇒約20.0万円/月

20万円の月収になるには1250円が必要。実際に手取りではないので、この程度は余裕をもって生活するには必要に感じる。

 

最低賃金の政府目標は?

政府では早期に平均最低賃金は1000円に引き上げたい目標で、東京オリンピックの翌年の2021年が目標にしているが、経済界からは慎重な声も多いようだ。

深刻な人手不足で、コンビニの24時間営業も見直し議論がされている中、全体的に最低賃金上昇の圧力はあるが、オリンピック後の景気も不透明な部分も多く、どうなっていくのか注目される。

 

最低賃金の世界との差は?

日本は主要先進国の中で、労働生産性が低いことで有名だ。最低賃金も決して高いとはいない。下記には記載がないが、オーストラリアなどは1500円を超えている。

あくまでも加重平均であり、最も低い790円未満が1/3の県で残っている現状からすると地方の引上げは必要な状況ではないだろうか。

 

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外国人労働者の受け入れも今後進み、他の国との労働力の競争という側面もかかわってくる。